野茂英雄とバッテリーを組んだエ軍監督、大谷翔平との“共通点“と“違いを語る
タイガースで野茂氏と同僚だったオースマス監督、2人の“パイオニア”について語る
今季からエンゼルスを率いるブラッド・オースマス監督が22日(日本時間23日)、スプリングトレーニングが行われているアリゾナ州テンピで日米メディアの取材に応じ、かつてバッテリーを組んだ野茂英雄氏と大谷翔平投手の“違い“と“共通点“について語った。
昨年はエンゼルスでGM補佐を務めていたとはいえ、日本メディアと接することはあまりなかったオースマス監督。マイク・ソーシア前監督は日本語を次々と覚えていったが、新監督は「知っている日本語は、どうもありがとう。オオタニに教えてもらおうかな。スシのことならねぇ」と笑う。ただ、日本人選手との接点はある。それが、日本人メジャーリーガーのパイオニア、野茂氏だ。
現役時代に捕手だったオースマス監督は、2000年にタイガースで野茂氏とバッテリーを組んだ。トルネード右腕が32試合先発で190イニングを投げ、8勝12敗、防御率4.74という成績を残した年。「野茂とはデトロイト(タイガース)でプレーしたことがあるよ」と振り返る。
「オオタニの方が力強く投げる。2人とも素晴らしいスプリットを投げる。ノモのブレーキングボールはカーブだったけど、オオタニはスライダーだよ」
野茂がドジャースでメジャーデビューを飾った1995年には、同じナ・リーグ西地区のパドレスでプレーしていたこともあり、「何回も対戦したことはあるよ」とも語ったオースマス監督。「もっと仲良くなったのはデトロイトでプレーし始めた後だったけどね。メディアの対応も似ていたよ。たくさん来ていた。年の差もあるしね」と懐かしそうに語った。
現代野球では考えられなかった二刀流に挑み、メジャーを驚かせている大谷。厳しい環境の中、メジャーへの道を切り拓いた野茂氏のように、“パイオニア”としてその名前は球史に刻まれるはずだ。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)