鷹2連敗も甲斐野、川原ら若手アピール 真砂2安打1本塁打に工藤監督「力ある」
甲斐野を絶賛「素晴らしい」、川原は「気持ちこもっていた」
ソフトバンクは27日、宮崎・アイビースタジアムで「球春みやざきベースボールゲームズ」西武戦を戦い、3-8で敗れた。先発の武田が9安打5失点と荒れ、予定の3回を持たずに途中降板。3番手の中田も3点を失った。前日の楽天戦に続き対外試合2連敗スタートとなったものの、工藤公康監督は「勝つことは何より1番いいとは思いますけど、大事なのは開幕してから。そこに合わせていきます」と結果にはこだわらなかった。
9回に登板して圧巻の3者凡退。最速155キロを記録したドラフト1位の甲斐野について、指揮官は「腕が振れるというのは何よりも大事なこと。緊張していたとは言っていましたけど、何の問題もなく素晴らしい投球だったと思います。あのボールを見ていたら、短いイニングなら抑えられそうだなと」と絶賛した。
7回には育成選手の川原が投げ、最速152キロをマークして1イニングを無失点。「良かったですね。苦労人なので、1つずつ積み上げていって、ひたすら打者に向かって投げていってくれたらいい。気持ちのこもったボールを投げていると思います」と、こちらにも賛辞を送っていた。
打線では、甲斐が2回にチームの対外試合“1号”となる2ランを放ち、途中出場の真砂は8回に逆方向へソロ本塁打を放つなど2安打と活躍。身体能力に優れた真砂はブレークが待たれる外野手で、工藤監督も「いいポイントで打ってるから逆方向に飛ぶ。どこからでも来いというくらいにね、力はあるんだから、余裕が生まれれば、いいものが出てくると思います」と目を細めていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)