サイ・ヤング賞獲得も年俸わずか172万円増… スネルが拗ねる?「ガッガリだよ」
過去にCY賞受賞のリンスカムは約2700万円増、クルーバーは大型契約に合意
昨季、初のサイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネル投手が、レイズと年俸57万3700ドル(約6388万円)で契約を更新した。地元紙「タンパベイ・タイムズ」は、「サイ・ヤング賞投手ブレイク・スネルがレイズから得る年俸が大した増額にならない理由」との見出しで特集を掲載した。
昨季年俸55万8200ドル(約6216万円)だったスネルはサイ・ヤング賞を受賞したにも関わらず、わずか1万5500ドル(約172万円)しかアップしていないことになる。現状の制度ではサービスタイム(メジャーでのプレー日数)3年以内の選手は結果に関わらず球団が年俸を決めることができる。3年を経過すると年俸調停権を取得でき、6年を経過しFAになるまで活躍に応じて年俸を交渉できるようになる。
スネルは「ガッカリだよ。(普通は)公平なものを求めるものだから。それでいて、彼ら(球団)はそうする必要もないんだ。僕はビジネス的な側面も理解しているよ」と記事内で語り、豊富な資金力を誇るわけではない「スモールマーケット」の球団の方針に理解も示している。
記事では、過去にスネルと類似したキャリアでサイ・ヤング賞を獲った選手たちに対して「球団はもっと気前が良かった」と言及。ティム・リンスカムはメジャー2年目(24歳)の2008年に受賞し、40万5000ドル(約4510万円)から65万ドル(約7238万円)にアップ。コーリー・クルーバーは2014年にメジャー4年目(28歳)で受賞し、51万4000ドル(約5723万円)から60万1000ドル(約6692万円)にアップ。その3週間後には5年3850万ドル(約59億9614万円)の契約延長に合意したと紹介している。
今回は微増だったスネルだが、順調なら2020年シーズン前には年俸調停権を取得する。昨季のような活躍を続けることができれば大幅アップを期待できるのではないだろうか。
(Full-Count編集部)