「すごい敗戦処理」の重要性―ロッテ吉井投手コーチが酒居&高野の投球を評価
先発の二木は大乱調も2、3番手の投手が好投「劣勢の中でしっかり抑えてくれたから…」
ロッテは13日、ヤクルトとのオープン戦に5-9で敗れた。先発の二木康太投手が初回から4安打3四球で4失点を喫する大乱調で、3回82球で降板。6安打4四球4失点、開幕ローテーション入りへ不安の残る内容となった。一方で、4回から登板した酒居知史投手、高野圭佑投手は2人で3イニングを無失点の好投。開幕へ向けて、吉井理人投手コーチは「敗戦処理」の重要性を改めて説いた。
初回から最大15メートルの強風が吹き荒れる中、オープン戦本拠地初登板となった二木。開幕2カード目の西武戦の登板が有力視されているが、まさかの乱調となった。
吉井投手コーチは「ブルペンでは、すごくいい球を投げていた。(試合では)風に苦労していましたね。マウンドに行って、アジャストできずに調子を取り戻せなかったという感じですかね」と乱調の要因を分析。一方で「マリンはこういう風が吹くので、過去の体験をしっかり思い出して、対策を練ってほしい。開幕まであと2回投げられる。オープン戦かファームの試合かはまだ決めていませんが、あと2回、実戦で投げられるので、しっかり調整してほしいと思っています」とも話した。開幕ローテション入りへ、まだ期待を寄せている。
逆に、苦しい展開で存在感を見せたのが、2番手の酒居、3番手の高野だ。ロッテは6回に反撃し、一度は5-5の同点に追いついた。打線の奮起があったものの、吉井投手コーチは「今日は2番手の酒居、あと3番手の高野が劣勢の中でしっかり抑えてくれたから、あの流れが来たと思うんです」と評価した。
「シーズン中にもこういう試合はあります。報道などでは劣勢で登板する投手を『敗戦処理』と呼んでしまいますが、劣勢で出て行くことは『敗戦処理』ではなくて『ゲームの流れを変える役目があるんだよ』と。それを今日の試合で彼らにも理解してもらえたと思う」