グリフィー氏、イチローは「弟のよう」 引退の決断に敬意「絆は変わらない」

現役引退を表明したマリナーズ・イチロー【写真:AP】
現役引退を表明したマリナーズ・イチロー【写真:AP】

交代時にダグアウトでハグ「彼の花道を見ることができて幸せ」

 マリナーズのイチロー外野手は20日、東京ドームで行われたアスレチックスとの「2019 MGM MLB日本開幕戦」を最後に現役引退を表明した。オリックス時代からイチローが憧れていたレジェンド、ケン・グリフィーJr.氏は「悲しいが、引退という決断は全ての野球選手がいつか下さなければいけないこと」と後輩の決断を真摯に受け止めている。

 メジャー通算630本塁打を放ち、米野球殿堂入りを果たしているグリフィー氏は始球式や日本の子供たちの野球教室などでチームとともに来日。8回裏、イチローがファンファーレとともに交代となった際には、マリナーズのダグアウトで固い抱擁を交わした。

 イチローがメジャー挑戦前から敬愛していた天才打者は試合後、可愛い後輩の引退について神妙な表情を浮かべた。

「引退という決断は全ての野球選手がいつか下さなければいけないこと。悲しいし、きつい。受け入れがたいものだが、私は彼の花道を見ることができて幸せに思っている。彼は満員の日本人ファンの前で最後を飾ることができたんだ。それがどれだけスペシャルなことなのか」

 超満員に膨れ上がった東京ドームの観衆の前で輝かしいキャリアに幕を引いたイチロー。最後の舞台はこの上ないものだったという

「私は彼が27歳の時から見守ってきていたんだ。出会ってからもう19年だよ。友人だし、弟のようでもある。私としては彼には感謝しかないし、ただおめでとうと言いたい。引退しても私たちの絆は何一つも変わらない。それどころか、どんどん一緒にゴルフに行けるようになるんだよ」

 茶目っ気たっぷりに語ったグリフィー氏。フィールドから離れる背番号51と楽しい日々を過ごすつもりのようだ。

(Full-Count編集部)

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