“甲斐キャノン”とガンキャノンが夢コラボ ガンプラ製作、担当者の思い「興味を持つきっかけに」
ガンダムとセパ12球団がコラボ企画、ホークスは独自に“甲斐キャノン型”ガンキャノンも作る
昨季の日本シリーズで一躍脚光を浴びることとなった“甲斐キャノン”ことソフトバンクの甲斐拓也捕手。機動力を武器とした広島の盗塁をことごとく阻止し、6連続盗塁阻止という日本シリーズ新記録を樹立してMVPに輝いた。今季もソフトバンクの「扇の要」として活躍が期待されている。
そして、今季プロ野球セパ12球団と、TV放映開始40周年を迎えた「機動戦士ガンダム」はコラボ企画を実施。各球団がゴールデンウィーク中にイベントを実施するほか、各球団モデルのガンプラが製作され、ガンプラ付きチケットなども販売している。
ソフトバンクでも5月2日から4日(楽天戦2試合、オリックス戦1試合)でコラボイベントを開催。白と黒、黄色でデザインされた「HG 1/144 RX-78-2 ガンダム」のホークスバージョンガンプラが作られた。さらに、ソフトバンクだけは特別に、背番号「62」が刻まれた“甲斐キャノン”モデルのガンキャノン「HG 1/144 RX-77-2 ガンキャノン」も作られることになった。
“甲斐キャノン”は「機動戦士ガンダム」のガンキャノンと、そのパイロットがカイ・シデンであったことに由来する。この夢の“コラボ”が実現することになった経緯、思いをソフトバンクの担当者に聞いた。
企画案のスタートは「機動戦士ガンダム」とプロ野球12球団がコラボすることになったことから。球団の営業戦略部によると「ガンダムとのコラボイベントを行うにあたり、ホークスのオリジナリティを出したかったということがあります。ホークスには、昨年の日本一とともに『甲斐キャノン』という言葉で一躍有名となった甲斐選手が所属しています。『甲斐キャノン』という名称からは、当然ガンダムに登場する、ガンキャノン(パイロットはカイ・シデン)を連想する方も多いはず。長い歴史と多くのコアファンがついている本家ガンダム(ガンキャノン)と甲斐選手のコラボはどこかで行ってみたかったので、願ってもないチャンスが訪れたので、すぐに実施したいと思いました」
という。
さらには、新たなファン層の拡大にも期待を寄せている。“コラボ”実現の狙いとして「野球に詳しくないガンダムファンにも、野球や野球観戦に興味を持つきっかけに、そして甲斐選手の凄さを知ってもらうきっかけにしてもらいたい。さらに言えば、ホークスへの親近感を持っていただきたい」としている。
また、この“甲斐キャノン型ガンキャノン”の商品企画担当者は「ガンダムの40周年企画でプロ野球とのコラボレーションを考えているという話を聞いたときに、ガンキャノンと甲斐キャノンのコラボをやってみたいと思っていました」という。昨季の日本シリーズでの6連続盗塁阻止で“甲斐キャノン”が一躍脚光を浴びたことで、実現に大きく近づいた。
「当初、本家のプラモデルのコラボはハードルが高く難しいかな、と思っていましたが、その後甲斐キャノンがブレークし、実現に至ったので、タイミングが本当によかったと思っています」。幸運も重なって実現した“甲斐キャノン型”のガンキャノンプラモデル。貴重なガンプラ付きチケットは、現在、絶賛販売中だ。ガンダムファンにとってだけでなく、ソフトバンクファン、そして甲斐拓也ファンにとっても、たまらない一品ではないだろうか。