大谷翔平の復帰でトラウトの新記録が消滅? 米メディア「もう少しストライクを…」
現在7敬遠のトラウト、年間37敬遠ペースはア・リーグ新記録だが…
昨年10月初旬の右肘内側側副靭帯の再建術(トミー・ジョン手術)から復活を目指すエンゼルスの大谷翔平投手。今季は打者一本での起用となる二刀流のスターの復帰のXデーが近づく中、大谷復活が天才マイク・トラウト外野手のリーグ新記録の樹立を“妨げる”可能性を地元メディアが指摘している。
「エンゼルスはショウヘイ・オオタニがDHの苦悩(を解消する為)の手助けとなることを期待している」と特集したのは米地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」だった。
エンゼルスは貧打に苦しんでいる。特集では2日(日本時間3日)のブルージェイズ戦前の時点で総得点はア・リーグ西地区最下位に沈んでいるデータを紹介。さらに、致命的な弱点も紹介している。
「ラインナップにはリーグのポジション別ランキングで2つの著しい弱点が存在する。エンゼルスの三塁は打率.216で2本塁打、DHは打率.228で、2本塁打だ」
記事では長打が期待される2つのポジションが打線の足を激しく引っ張っているデータを示している。そして、復帰の待たれる大谷には早くも救世主の期待が集まっている。「ショウヘイ・オオタニは後者(DH)の問題を解決することを期待されている。早ければ来週に復帰する」と記事では紹介。
大谷復帰のXデーについて「5月17日にアナハイムに戻るまで」とし、遠征明けの17日の本拠地ロイヤルズ戦までに復帰の見通しを語ったというブラッド・オースマス監督。「(怪我の)ぶり返しのリスクは常に存在するので自分としてはそうなりそうだとしか言わない」と若き至宝の慎重な姿勢を貫いたという。
そんな大谷の復帰は天才トラウトのある記録を阻む可能性があるという。エンゼルス打線で最大の脅威であるトラウトはリーグ最多30四球を記録。敬遠は7を記録。相手バッテリーは明確に勝負を避けている。
現時点の7敬遠で年間37敬遠のペースとなり、これはア・リーグ新記録になるという。だが、大谷が復帰となれば、事態は一変する可能性がある。
「生産的なオオタニの存在により、マイク・トラウトに対してもう少しストライクを投げるよう相手投手たちが促されることを、エンゼルスは期待している」
記事ではこう報じている。「トラウタニ」と呼ばれたリーグ屈指のワンツーパンチが再結成となれば、大谷を後ろに控えるトラウトに対して、敬遠ではなく、勝負を余儀無くされるシチュエーションも増えるのではと分析している。昨季は打率.285、22本塁打と躍動した大谷。主砲トラウトに対するマークを軽減する効果もチームは期待しているようだ。
(Full-Count編集部)