大谷翔平、復帰初安打をMLB254勝投手が解説「1球目で球筋を見極めて…」
10日のタイガース戦で左腕カーペンターから復帰初安打の右安打
■エンゼルス 13-0 タイガース(日本時間10日・デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、敵地タイガース戦で「3番・DH」で3戦連続フル出場し、復帰後初安打を放った。復帰して10打席目となる初回の第1打席で先制の右前適時打。第2打席でも内野安打を放ち、この日は4打数2安打1打点、1四球1三振。223日ぶりのマルチ安打をマークして、チームの大勝に貢献した。
ここまでの2戦9打席で無安打に抑えていたタイガース投手陣だったが、この日は2安打を献上することに。敵地で中継していた米スポーツ専門局「FOXスポーツ・デトロイト」で、タイガースOBでメジャー通算254勝を誇る名投手ジャック・モリス氏が解説している。
初回無死一、二塁の好機。相手先発左腕カーペンターのカウント0-1からのスライダーにバットを振り抜く。内野手3人が一、二塁間を固めていた“大谷シフト”を打ち砕く右前適時打となった。この試合まで7打数ヒットなし、1四球1打点だった大谷。この打席について、投手目線での意見を求められたモリス氏は穏やかな口調で語り始めた。
「カーペンターは2球連続で、効果的とは呼べないスライダーを投げてしまいました。今の2球はド真ん中でした。彼は1球目で球筋を見極めて、次のボールを打ったのです」
最多勝に2度輝き、昨年米国野球殿堂入りを果たしたモリス氏は、過去2試合、タイガース投手陣は高めの速球とスライダーを中心とした変化球を織り交ぜて、大谷を抑え込んできたと分析。だが、カーペンターは過去2試合の投手陣と同じ攻めができず、甘い変化球を2球で見極められ、痛打されたという。
3回の第2打席では、相手のグラブを弾く内野安打で223日ぶりのマルチ安打を記録した大谷。シリーズ最終戦でタイガース投手を打ち崩したことで、今後のヒット量産への期待も大きくなりそうだ。
(Full-Count編集部)