ハム大田、先制打&ダメ押し2ラン 5月は打率4割超、1番の西川に「感謝」

日本ハム・大田泰示【写真:荒川祐史】
日本ハム・大田泰示【写真:荒川祐史】

連日勝負強さを発揮「遥輝に打たせてもらっている」

■日本ハム 8-0 西武(11日・札幌ドーム)

 日本ハムの大田泰示外野手が11日、本拠地・西武戦で先制適時二塁打とダメ押し2ランを放ち、勝利に貢献した。

 まるで3日前のリプレーを見ているようだった。3回、西川遥輝外野手が右前打で出塁すると、大田が西武の先発・今井から左中間を破る二塁打で先制した。8日のオリックス戦で虎の子の1点を奪った時と全く同じ得点の奪い方。連日勝負強さを見せつけている大田は「遥輝がしっかり出てくれるので目的を明確にして打席に立てる。遥輝に打たせてもらっているところもあって、感謝しています」と充実感たっぷりに語った。

 第1打席の反省を生かした。初回、四球を選んだ西川を一塁に置いてニゴロ併殺打に倒れた。「ゲッツーを打たないように遠くに飛ばそうと頑張りました」とお立ち台では笑わせたが「一つの失敗で得たものを次に生かせたのは良かったです」とうなずいた。

 調子を上げるにつれて、内角を厳しく攻められる場面が増えている。先制打を放った場面も、直前に頭部近くに来たボール球を避けて倒れ込んだ。「ピッチャーも(そこに)投げようと思って投げていないので、次に集中することが大事」と恐れずに踏み込み、145キロの直球を捉えた。

 5回の第4打席は、今井のカーブを左翼席へ叩き込んだ。この日4打数2安打3打点。5月に入って10試合で40打数16安打9打点と絶好調で、月間打率を4割に乗せた。

「5月はまだ11日しか経っていない。先は長いので気を引き締めて頑張ります」とファンに力強く約束した大田。この勢いはまだまだ止まりそうにない。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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