対戦打率.167…トラウトが語る上原浩治の記憶「あのスプリットは打てないな」
唯一の安打はサヨナラホームランも…「彼からヒットを打つのは難しいことだった」
巨人の上原浩治投手の現役引退をメジャーNO1プレーヤーも惜しんでいる。エンゼルスのマイク・トラウト外野手は21日(日本時間22日)、メジャーでも活躍した上原との対戦について「バトルだった」と回顧。そして、「あのスプリットは打てない」とあらためて“宝刀”の素晴らしさを称えている。
トラウトと上原の対戦成績は6打数1安打1打点3三振の打率.167。上原に軍配が上がっているが、1本のヒットはサヨナラホームランだった。2015年7月17日のレッドソックス-エンゼルス戦。0-0の同点のまま迎えた9回、3番手でマウンドに上がった上原がジオボテッラを二飛、カルフーンを空振り三振に仕留めて2死としたが、トラウトが左中間へのサヨナラ本塁打を放った。
また、2人は2014年にはオールスターでチームメートにもなっているが、この年、トラウトは自身初のオールスターMVPに。そして、上原からサヨナラホームランを放ったのは、トラウトが翌年に史上初の2年連続オールスターMVPに輝いた直後の試合だった。
トラウトはこの日、上原について「引退したんだってね!」と話すと、「彼と対戦するたびにそれはバトルだったよ。いつもいい球を投げていたよ。彼からヒットを打つのは難しいことだった」と回顧。そして、「ストライクを多く投げていたし、あのスプリットは打てないな」と“宝刀”をあらためて絶賛した。オールスターで同僚としてプレーしたこともしっかりと覚えており、「彼は人としてもいいやつだったしね。すごく難しい対戦だった」と振り返った。
2013年のワールドシリーズ制覇でボストンでは今も絶大な人気を誇る上原。対戦した選手たちの脳裏にも、その記憶は刻まれている。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)