富山第一が4強 連投のエース浜田が2種類のカーブを駆使し被安打10も2失点

富山第一のエース左腕・浜田陸【写真:沢井史】
富山第一のエース左腕・浜田陸【写真:沢井史】

福井工大福井に勝利、冬場に磨いたカーブに「ここで使えたことは嬉しい」

 第140回春季北信越地区高等学校野球大会は2日、富山アルペンスタジアムで準々決勝が行われ、富山第一が5-2で福井工大福井を破った。前日の三条戦に続く先発マウンドに立った富山第一のエース左腕・浜田が10安打を浴びながら2失点に抑え、準決勝進出を決めた。

 毎回走者を背負いながら、2種類のカーブを変幻自在に操った。これまではほとんど連投をしたことがなく、「連投というか投げて中1日でまた投げたことがあるくらい。投げた疲れは時間がたってから来るのですが、今日はそれほど疲れていなかったので問題はなかったです」と浜田。だが、回を追うごとに疲れを感じ、捕手の人見と相談してカーブをうまく使いながら投げることにしたという。

「相手の目線を上げつつ、うまく落としていけば抑えられる」

 80キロ台のカーブと、スライダーのように鋭く曲がる、いわゆる“スラーブ”。その2種類のカーブがコースに面白いように決まり、打者の目を惑わせた。

 三塁まで走者が進んだ回は4度もあったが、それでもカーブが要所で生き、走者をホームに還さない。「冬場にこの2種類のカーブとスライダーを磨いてきたので、ここで使えたことは嬉しいです」と宝刀を駆使して粘り強いピッチングができたことに最後まで誇らしげな表情を浮かべていた。

(沢井史 / Fumi Sawai)

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