【高校野球】木更津総合が3年ぶり夏甲子園 監督は左腕早川に脱帽「大エースになった」
決勝で2失点完投、打っては女房役・大澤が全打点
2007年以来9年ぶりの決勝戦対決となった木更津総合と市立船橋は、今春選抜ベスト8の木更津総合に軍配が上がった。前回は岩崎翔(ソフトバンク)、山崎正貴(元オリックス)両投手の活躍で市船が5度目の夏甲子園を決めたが、接戦をものにしてきた木更津総合が一枚上手だった。
木更津総合は投げては早川隆久が2失点完投。打っては9番捕手の大澤翔が全打点をたたき出した。早川が送った2回1死二、三塁では大澤が甘い速球を左翼線2点先制適時打。6回に同点に追いつかれたが、9回にも大澤の「初球ゆるいカーブがきたので真っすぐ一本に(ヤマを)張っていた」の読みが的中。右前にポトリと落ちる貴重な勝ち越し打で3-2と競り勝ち、甲子園切符をつかみ取った。
大澤は早川と1年秋からバッテリーを組み、1年冬から寮も同室で「コミュニケーションがとれるようになった」と相性も抜群だった。
監督就任18年目の五島卓道監督は選抜を含め過去6度チームを甲子園に導いている。大手製鉄メーカーで営業管理職の経験もあるサラリーマンで、選手操縦術には長けているが、全国レベルの早川には脱帽で、3年ぶり5度目の夏の甲子園に「素晴らしい集中力。大エースになった」と絶賛。ベスト8どまりだった今春の雪辱を果たす意気に満ちていた。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count