総領事も認めるイチローの“存在感”「日米の友好の意味も非常にある」
通算3000安打達成に沸くマイアミ、“親善大使”イチローの果たす役割とは…
史上30人目のメジャー通算3000安打まで、残り4本と迫っているイチロー外野手。22日(日本時間23日)からは本拠地10連戦を迎えているが、25日(同26日)までいずれも代打の出場で4試合連続ノーヒットとカウントダウンは進んでいない。ただ、マーリンズ・パークには背番号51のユニホームやTシャツを来た地元ファンが多く集まっており、イチローが打席に立つだけで地鳴りのような歓声に包まれている。
イチローが加入するまで、マーリンズには日本人選手が在籍したことがなかった。だが、将来の米国野球殿堂入りが確実な“レジェンド”が昨季から加わったことで、マイアミでの日本人のイメージはアップしている。25日のフィリーズ戦は、マイアミと姉妹都市提携を結ぶ鹿児島市の森博幸市長が訪問。一緒に試合を観戦した岡庭健在マイアミ日本国総領事は、イチローが“親善大使”の役割を果たしていると話す。
「イチロー選手個人の3000本安打という偉大な功績もありますが、イチロー選手がいることで、日米の友好の意味も非常にあると思います。総領事館としても、彼を応援したいと考えています」
イチローが入団した昨年から、マーリンズ・パークでは「ジャパンデー」というイベントが開催されている。球団側が日本国総領事館に協力を呼びかける形でスタートしたという。岡庭総領事は「球団の方が『こういうことをやりたいんだけど』ということで、今、協力ができています。在留邦人の方、在留邦人の友人のアメリカ人の方が、非常に親日的に応援していました」と振り返る。