12年前のやりすぎ“爆笑退場劇”に再脚光、米メディアは再現期待!? 「極めて愉快」
ベース投げ、ほふく前進、投げキス…大暴れの退場劇が12年前に誕生
伝説の“爆笑退場劇”が、米国で改めて注目を集めている。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」が“12周年”を記念してその一部始終を収めた映像を公開すると、米メディアも次々と紹介。「極めて愉快」と“称賛”している。
2007年6月1日の出来事だった。ブレーブス傘下2Aミシシッピ-レッズ傘下2Aチャタヌーガ戦で、ミシシッピのフィリップ・ウェルマン監督がストライク、ボールの判定を不服として猛抗議。まずは激しい口調で抗議すると、ホームベースを丁寧に土で覆い隠し、自らの手で大きなホームベースを描いてストライクゾーンが広いとアピールした。
その後、三塁ベース、二塁ベースを外して放り投げるパフォーマンスを披露したかと思えば、ほふく前進してからマウンドのロージンバックを球審に投げつけるなど大暴れ。最後は外野フェンスの扉から球場を出たが、その前に観客に向け両手で投げキッスし、大歓声を浴びた。この度が過ぎた抗議でウェルマン監督は3試合の出場停止処分を受けた。
「Cut4」の公式ツイッターが「12年前の今日、フィル・ウェルマンは退場させられたことについて、ほんのちょっぴりイライラしている」と“爆笑退場”動画を公開すると、ファンからは次々と“称賛”のコメントが寄せられたが、その他の米メディアもこの映像を取り上げた。
米メディア「12UP」は「動画:ブレーブスのマイナーリーグ球団監督であるフィリップ・ウェルマンによる、極めて愉快な“長話”誕生記念日を祝う」とのタイトルで記事を掲載。ウェルマン監督の一連の行動を紹介し、3試合の出場停止処分となったことも振り返った上で「(処分が)それ以上とならなかった彼は運が良い」と伝えている。
さらに、「特に彼は監督としての勝率が5割を超えていないため、普通、彼のようなキャラクターの持ち主をチームに置きたくはないだろう」と“厳しく”指摘。「彼が将来的に“第二幕”をこっそり準備していることを、我々は祈るばかりである」と、伝説の“再現”を期待している。また、米ヤフースポーツも「12年前の今日、この伝説的なぶち切れ退場劇が生まれた」と、この動画を紹介した。
なお、ウェルマン監督は現在、パドレス傘下2Aアマリロの指揮官を務める。牧田和久投手がプレーするチームだ。
(Full-Count編集部)