京都フローラ、接戦を制し開幕2連勝! 厚ヶ瀬がV打「とにかく折れないように…」
同点の6回に決勝の左前タイムリーを放った厚ヶ瀬
女子プロ野球リーグは2日、夏季リーグが一宮市営球場で開幕した。第2試合では第1試合で勝利し勢いに乗る京都フローラが愛知ディオーネを3-2で下し開幕2連勝を飾った。
地元での夏季リーグ、優勝を狙う愛知ディオーネの先発は防御率リーグトップの堀田ありさ。対するフローラは“レジェンド”小西美加が登板。
両チームともランナーを出すものの、両先発が要所で踏ん張り序盤は得点が入らず、均衡が破れたのは4回、フローラの攻撃。2死から連打で一、二塁とすると、1番・三浦がセンター前にタイムリーヒットを放ち先制に成功する。
地元ファンの前で白星スタートを狙うディオーネは5回、2死三塁から8番・一尾がしぶとくセンター前に運び、試合を振り出しに戻す。その後は両右腕の踏ん張り合いが続くが6回、フローラはまたも2死から安打と四球で一、二塁のチャンスをつくると今シーズン本来の打撃を見せられていない厚ヶ瀬がバッターボックスへ。外角の球を振りぬくと、打球が三遊間を抜ける間に二塁走者が生還し勝ち越しに成功。
決勝のタイムリーを放った厚ヶ瀬は「気がついたら勝ち越しタイムリーを打ててました。球種やコースなどは張らずに自分の悔いのないスイングをしようという思いで打席に立ちました。体重が減った事もあって、スイングの軌道がだいぶ変わってしまってたので、ベースであるスイングに戻すように試行錯誤の日々でした。とにかく折れないように頑張りました…笑」と振り返った。
さらに続く村松もセンターへ飛球を放つと、ディオーネ・佐藤のグラブがわずかに届かず。連続のタイムリーヒットとなり2点のリードをもって最終回へ。7回、なんとしても勝利したいディオーネは、フローラ守護神・森を攻める。
1死から金城が四球を選ぶと、7番・榊原がセンターの頭上を越えるタイムリー三塁打を放ち1点差に迫る。一打同点という場面でスクイズを敢行するが失敗、後続も打ち取られ試合終了。愛知ディオーネは地元凱旋となった開幕戦を白星で飾ることができなかった。一方の京都フローラはベテラン勢の活躍で接戦を制し2連勝。夏季リーグでも幸先のよいスタートを切った。
日本女子プロ野球リーグ