嘉手納が7回集中打8得点で逆転勝利 効果的だった攻撃のタイム
序盤から強いスイングを見せつけた嘉手納打線
第98回夏の甲子園大会5日目の第3試合は初出場の沖縄・嘉手納が2013年に優勝して以来の夏出場となった群馬・前橋育英に逆転勝利。7回に打線が止まらず、1-3から8点を奪い、試合を決めた。
序盤から強いスイングを見せつけた嘉手納打線。3回、1番幸地(こうち)のタイムリーで先制。しかし、その裏に2点、5回に1点を奪われ、リードを許した。
2点を追う展開で終盤に突入した7回、相手エースの佐藤が乱れた。なかなかストライクが入らず、カウントを取りに来たボールを嘉手納打線はつかまえにいった。3連打で満塁とすると、3番大石が押し出し四球。4番知花が3ボール1ストライクから、真ん中に来た球をレフトに弾き返し、逆転。一塁側アルプスも大盛り上がりで、一気呵成ムードの中、嘉手納・大蔵監督は時折、攻撃のタイムを取り、間を作った。控え選手が打者へ伝令を送り、その選手が結果を出した。
極めつきは6-3とした2死満塁。1番幸地が打席に入る前にまたも打者へ伝令。すると幸地が左翼オーバーの走者一掃のタイムリー二塁打で試合を決めた。
嘉手納は8回にも1点を追加し10-3で勝利。19安打の猛攻で2回戦を突破した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count