【高校野球】日南学園が逆転で3回戦へ エース左腕・森山が好救援で流れ呼ぶ
市和歌山が競り負け、近畿勢は履正社の1校に
15日に行われた第98回夏の甲子園大会9日目の第1試合は、日南学園(宮崎)が市和歌山(和歌山)を6-4で破り、3回戦へ進出した。日南学園は2007年以来の3回戦進出。寺原隼人(ソフトバンク)を擁した2001年以来の8強入りを目指す。
市和歌山の先発は2枚看板としてチームを支えてきた左腕・栗栖。序盤から制球良く、相手打線を封じていた。日南学園の先発もエース左腕・森山ではなく、右腕の蓑尾だった。
市和歌山打線は蓑尾をから2回に先制点を奪取。5番の木下が右前打で出塁。6番七野のバントが一塁線際上に転がり、ヒットに。岡本の犠打で満塁とすると打席には投手の栗栖。たたきつけた二塁へのゴロをバックホームを焦った二塁手の日南学園・前田が後逸。2人の走者が生還。さらに河崎のタイムリーで3点目を奪った。ここで日南学園のエース・森山を引っ張り出した。
森山がその後、持ち味である打たせて取る投球を披露し、流れを引き寄せると、日南学園は3回に2つの四球などで満塁の好機を作り、3番の前田の左犠飛で1点。5回にも前田が右越え二塁打を放ち、1点差に迫った。なお二塁から4番益田の左中間二塁打で同点においついた。
市和歌山は6回から2番手にエース赤羽を送る。しかし捕手の打撃妨害、赤羽が押し出し四球を与え、6回に2点を奪われた。
その後、両校1点ずつを加え、日南学園が勝利。市和歌山が敗れたことで近畿勢は14日の横浜(神奈川)戦に勝利した履正社(大阪)のみとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count