【高校野球】秀岳館が8強進出 前回4安打で打順昇格の天本が価値ある適時打

逆転ピンチをしのいだ直後の9回に3点追加で突き放す

 第98回夏の甲子園大会10日目は選抜ベスト4の強豪・秀岳館(熊本)がいなべ総合(三重)を6-1で下し、準々決勝進出を決めた。

 秀岳館は2回に4番九鬼の左前安打からチャンスを作り、6番広部のタイムリーで先制。3回には3番木本のタイムリーで2点目を奪った。しかし、そこからいなべ総合・山内、水谷の投手陣に抑えられ、強力打線がいつものような力を発揮できず試合は進む。4回に失策から走者を許し、いなべ総合3番の神田が1点差に迫る右翼二塁打。僅差の展開になった。

 8回、秀岳館は松尾の安打と敵失で無死一、二塁のチャンスを作った。鍛治舎監督は4番の九鬼に送りバントを命じたが、失敗。しかし、前の試合で7番ながら4安打を放ち、この日5番に入った天本が流れを切らさず、うまく右方向へ流し打ち、勝ち越しタイムリー。ミスを補うチーム打撃でリードを広げた。

 8回裏に1死満塁のピンチを無失点でしのいだ秀岳館は、9回にも3点を加えて勝利を確かなものとした。

 いなべ総合は初戦の鶴岡東戦で夏の甲子園初勝利を飾り、2回戦でも山梨学院を終盤の集中打で破るなど、躍進を続けてきたが、8強入りを前に甲子園を去った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY