日ハム杉谷、大田不在も存在感発揮の3戦連続安打! 「僕にしかできない役割がある」
「2番・三塁」でスタメン出場し2試合連続のマルチ安打をマーク
■日本ハム 5-3 西武(3日・札幌ドーム)
日本ハムの杉谷拳士内野手が3日、本拠地西武戦に「2番・三塁」で出場し、2試合連続のマルチ安打を記録した。
西武の先発・十亀から初回に右前打を放つと、3回には2死から二遊間へのゴロを放って一塁へヘッドスライディング。内野安打で出塁して、中田の適時打で先制のホームを踏んだ。
「いい形で振れています。チャンスメークすれば、後ろが還してくれるので、とにかく塁に出ることを考えています」
試合後、充実感たっぷりにそう語った杉谷だが、自身が最も納得したのは意外にも二ゴロで打点を挙げた4回の第3打席だった。
西川が勝ち越しの適時二塁打を放ち、なおも無死二、三塁の場面。「今日一番良かったのはあのセカンドゴロ。追い込まれるまでは大きいフライを狙っていましたが、追い込まれ、内野も後ろに下がっていたので。コンちゃん(近藤)に繋げば、還してくれると思いました。状況判断がしっかりできた。2番で入っているのでそういうところは大事」と繋ぎの意識を強く持っている。
7回の第4打席は中堅への大きな当たりを秋山に好補され、今季初の猛打賞はお預けになった。「欲を言えば、抜けて欲しかったですね」と苦笑いしたが、それは自身の成績のためではない。「抜けていれば、コンちゃんに繋がったので」と追加点をどん欲に求める姿勢の表れだった。
不動の2番に座っていた同学年の大田が腰の張りと疲労のためにこの日登録抹消された。代わりに3試合連続で2番を任された杉谷は3試合連続安打。守備では前日同様、三塁から終盤は左翼に回った。「泰示の離脱は大きい。帰ってくるまで全員でカバーしないといけない。僕にしかできない役割があると思うので、監督から言われたところで出て、点を取れるように頑張りすます」。ユーティリティープレーヤーの本領を発揮しながら、その存在感は日に日に大きくなっている。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)