大谷の看板直撃弾、打たれた右腕は脱帽「信じられないパワー」「彼はボンバー」
KOされたメキシコ出身のウルキディ「彼は本当にとてもいいプレーヤー」
■アストロズ 11-10 エンゼルス(日本時間8日・ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、敵地アストロズ戦に「3番・DH」で5試合連続スタメン出場し、6打数1安打2打点で前半戦を締めくくった。3回の第2打席で一時勝ち越しの14号2ラン。その後の5打席は凡退し、チームも延長戦の末に敗れたが、ホームランは左中間席の上にある看板に直撃するという敵地もどよめきに包まれる一発だった。これがデビュー2戦目だった相手先発のホセ・ウルキディ投手は、大谷のパワーに「信じられない」と脱帽していた。
敵地に快音が響いたのは3回だった。エンゼルスが2点を追いつき、なおも1死三塁で大谷が打席へ。1打席目は一ゴロに打ち取られたルーキー右腕ウルキディの初球の91マイル(約146キロ)直球を完璧にとらえた。打球はグングンと伸び、左中間の看板に直撃。球場内に大きな音が響き、ボールがグラウンド内に跳ね返ってくると、どよめきが起こった。
逆方向への打球にもかかわらず、MLB公式サイトの解析システム「スタットキャスト」では打球速度106マイル(約170.7キロ)、飛距離397フィート(約121メートル)を記録。その他の5打席は凡退し、試合後には体調不良を訴えて取材対応もなかった大谷だが、前半戦最後の10試合で5本塁打と2試合に1本のペースでホームランを放った。
相手先発のウルキディはこれがデビュー2戦目。大谷のホームランも響いてこの回でKOされ、2回1/3を8安打5失点と厳しい結果に終わった。試合後は地元メディアにも囲まれた24歳は、大谷の印象について「彼は本当にとてもいいプレーヤー。すべてのことに対して準備ができている」と明かした。
この日、自身が浴びた唯一の本塁打については脱帽の様子。メキシコ出身の右腕はまだ英語はそれほど流暢ではないが、笑みを浮かべながら「彼(大谷)のパワーは信じられない。本当に(疑いなく)100%、とてもいいプレーヤーだ」と話し、「彼は“ボンバー”だけど、また対戦したい」と再戦を誓った。
2試合で防御率10.50と厳しいスタートとなったウルキディだが、エンゼルスとは同地区のため、また対戦する機会はあるはず。メジャーを沸かせる「打者・大谷」への“リベンジ”を誓っている。
(Full-Count編集部)