“神の子”田中将大、やっぱり持ってる? ヤ軍投手71年ぶり快挙に「奇妙だが本当の話」
ヤンキース投手で球宴勝利投手となったのは1948年のビック・ラスキ以来
■ア・リーグ 4-3 ナ・リーグ(日本時間10日・クリーブランド)
9日(日本時間10日)にインディアンスの本拠地クリーブランドのプログレッシブ・フィールドで行われた第90回MLBオールスターゲーム。年に1度の祭典で、記念すべき勝利投手となったのが、ヤンキースの田中将大投手だった。
アストロズのジャスティン・バーランダー投手の後を受けて2番手として2回に登板した田中。2死から二ゴロに打ち取った打球が、チャレンジの末に判定が覆って内野安打となったものの、後続を断って無失点。オールスター初登板は、1回を投げ、1安打無失点1奪三振という内容だった。
田中が無失点に封じた直後、2回裏の攻撃でア・リーグが先制。アストロズのブラントリーが適時打を放って1点を奪うと、5回にはツインズのポランコが適時打、7回にはレンジャーズのギャロがソロ本塁打を放つなどリードを広げた。2回の先制点が決勝点となり、田中がオールスター初登板で日本人初のオールスターの勝利投手となった。
日本人として初のオールスター勝利投手となった田中だが、もう1つ、意外な記録が誕生していたという。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のシニアライターであるジェイソン・スターク氏がレポートしている。
同氏は自身のツイッターで「実に奇妙だが、あくまで本当なオールスターゲームの事実」として、その記録を紹介。「マサヒロ・タナカが今夜ついにその記録を破ったわけだが、それ以前は71年間、ヤンキースの投手がオールスターゲームで勝利投手になったことはなかった。彼の前に勝利投手となったのは、1948年のビック・ラスキだ!」。ラスキは1946年からヤンキースで活躍し、通算132勝をマークした右腕。ヤンキースとしては、それ以来の勝利投手と、ピンストライプの名門としては、なんとも不思議な記録となった。
(Full-Count編集部)