大谷、雄星との花巻東対決1年目で“快勝”「チームとして攻略。十分良かった」
渡米後の花巻東対決は通算7打数3安打1本塁打2三振 菊池7敗目「悔しい負け方をした」
■エンゼルス 9-3 マリナーズ(日本時間22日・シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、敵地のマリナーズ戦で「3番・指名打者」で3試合連続先発出場。菊池雄星投手と2週連続、渡米後3度目の花巻東対決に臨み、2打席凡退で迎えた5回の第3打席で2試合連続となる左中間二塁打を放った。菊池降板後の7回の第4打席では中前打を放ち、4試合ぶり今季22度目のマルチ安打をマーク。チームの大勝に貢献した。一方の菊池は5回2被弾9安打で渡米後ワーストタイ7失点。今季7敗目(4勝)を喫した。
初回2死は見逃し三振、3回2死一塁はニゴロに倒れた。花巻東の先輩から快音を飛ばしたのは5回先頭だ。左中間フェンス直撃の二塁打。打球速度は100マイル(約161キロ)だった。前日の第5打席で放った左前打に続き2試合連続安打。後半戦初長打となった。続くアップトンの左翼線二塁打で6点目のホームを踏んだ。
7回無死では2番手のスワンソンから中前打を放った。打球速度は106マイル(約170.5キロ)。2打席連続安打で4試合ぶり今季22度目のマルチ安打をマークした。9回2死は三ゴロに倒れ、5打数2安打1得点。打率.297とした。
菊池とは6月8日(同9日)にエンゼルスタジアムで渡米後初対決。初回の第1打席で二塁内野安打を放ち、2回の第2打席は一ゴロ。4回の第3打席で中越え6号ソロを放ち、3打数2安打1打点を記録した。14日(同15日)のエンゼルスタジアムでの渡米後2度目の対決は四球、空振り三振。今季のエンゼルス-マリナーズ戦はこの日が最終戦で、対戦成績は7打数3安打1本塁打1打点、1四球2三振だった。
試合後、大谷は「チームが勝ったので良かったですし、感覚も良くはなっているんじゃないかなと思います。打った、打たないはあると思いますけど、来年もあると思うので次に生かせればいいんじゃないかなと思いますし、チームとしてはいい感じで攻略できているかなと思っているので。十分に良かったんじゃないかなと思っています」と振り返った。
一方、菊池は2回2死からプホルスに右越えへ15号ソロを浴びて先制点を献上。4回は2死一塁からグッドウィンに左中間へ8号2ランを浴びるなど2死から5連打で4失点した。5回74球(ストライク48球)、2被弾9安打7失点。7失点は6月8日(同9日)の敵地エンゼルス戦に並び渡米後ワーストタイだった。防御率5.37。自身2連敗で7敗目を喫した。
菊池は「難しいというか、流れも良くなかったなと思いますけど、悔しい負け方をしたかなと思います。ボール自体は自信を持ってというか、最近の中ではいいボールがいってましたので。こういう時もありますし、すぐに切り替えて、(次回登板は)中4日なので、いい調整をしたいなと思います」と気持ちを切り替えていた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)