「遅すぎて打てない」史上初、野手でセーブを記録したオ軍外野手の超遅球に米驚愕
26日のエンゼルス対オリオールズ戦は6時間19分の総力戦に…
■オリオールズ 10-8 エンゼルス(日本時間26日・アナハイム)
25日(日本時間26日)にエンゼルスタジアムで行われたエンゼルス対オリオールズの一戦。延長16回までもつれ込む大熱戦となり、試合時間はなんと6時間19分に達した。試合開始は現地時間午後7時08分。試合が終わったのは日付をまたぎ、なんと午前1時27分で、試合は10-8でオリオールズが勝利した。
総力戦となった、この白熱の大熱戦。両軍ともに10人をマウンドに送り、エンゼルスは本来、翌日26日(日本時間27日)に先発する予定だったグリフィン・キャニング投手までもが登板した。一方のオリオールズは2点のリードを奪った延長16回、10番手としてスティービー・ウィルカーソン外野手がマウンドに上がった。
ウィルカーソンはこれが今季3試合目の登板に。グッドウィンを中飛、カルフーンを遊ゴロ、そしてプホルスを中飛に打ち取って3者凡退に仕留めた。試合を締めくくったウィルカーソンは、MLB史上初めてのセーブを記録した野手となった。
この日ウィルカーソンは全部で14球を投じたものの、その全てが60マイル(約97キロ)にも届かない“超スローボール”。あまりの遅さにエンゼルス打線も1イニングで打ち崩すことができなかったようだ。
MLB公式ツイッターもウィルカーソンの“超遅球”を「皆さんが寝ている間に、スティーブ・ウィルカーソンはセーブを記録した史上初めての野手となった。全ての球が60マイルより遅かった」として、動画で紹介。ファンからは驚きの声が上がっていた。
「たぶんオリオールズで最高の投手」
「ある意味エグイ」
「90マイルの直球は必要ないね!! 笑」
「オリオールズは新しいクローザーを見つけた」
「ワイルドだ」
「遅すぎて打てない」
「オーマイゴッド」
「素晴らしい」
「ワォ……なぜ打てなかったのだろう!!! ハハハ、すごいね!!」
「なぜメジャーリーガーがこの球をかっ飛ばせないのか」
「エンゼルスは恥ずかしいね」
「エンゼルスには56マイルの球を投げるクローザーが必要だと思う。とても効果的」
「アメージング。彼はただストライクを投げようとしている」
一線級のメジャーリーガーでも、あまりに遅すぎるボールに急に対応するのは苦労するというもの。改めて“緩急”の重要さを知る、この日のウィルカーソンの投球だった。