京都エース植村、今季4度目の完封勝利「地元からの応援団。パワーになりました」
埼玉・谷山とのエース対決で無四球完封「なんとか抑えたいと強く思ってマウンドに立ちました」
女子プロ野球・夏季リーグが28日に兵庫県・春日スタジアムで行われ、京都フローラが2-0で完封勝利した。
第23回全国高等学校女子硬式野球選手権大会が行われている丹波市。女子野球選手の熱い戦いが行われている「女子野球の聖地」ともいわれる丹波で、女子野球の頂点であるプロが熱戦を繰り広げた。
先発マウンドには、京都フローラは神村学園高等部出身・左腕のエース植村美奈子、対する埼玉アストライアは右のエース・谷山莉奈が挙がった。リーグ屈指の好投手同士が先発した試合は、両者テンポの良いピッチングを披露する投手戦の装いを呈した。
4回まで両軍無得点。先制したのは京都フローラだ。2番手の甲斐田を攻め、1死満塁のチャンスを作ると、敵失の間に1点を先制。さらに、6回1死1,2塁から田中がサブマリン・山口の初球ストレートを捉え、レフトの頭上を大きく越える適時二塁打を放った。
先発の植村は最終回の7回、先頭打者を出したものの、後続を打ち取った。3者連続を含む6奪三振。今シーズン4度目の完封勝利を無四球で飾り、リーグ2位タイに並ぶ7勝目を挙げた。試合後、植村は「野手のみんなが2点とってくれたから、なんとか抑えたいと強く思ってマウンドに立ちました。自分のフォームがわからなくなったり、不安もありましたが、周りのみんながたくさん助けてくれたおかげで7回まで投げ抜けました。また、地元の福知山から20名ほどの応援団がきてくれました。これもまたパワーになりました!」とコメントした。
一方のアストライアは最少失点に抑えたものの、自慢の強力打線が植村からわずか3安打と機能しなかった。チームは次戦が夏季リーグ最終戦。谷山は「先発として、なんとかいい流れを作りたかったですが、なかなかリズムに乗れず、攻撃に勢いを繋げられませんでした。今の自分にできることを最大限やる中でも、もう1つプラスでできることを見つけていければ少しずつ上がっていけるのかなと思いました」と前向きにコメントした。
(Full-Count編集部)