SB工藤監督がシーズンを総括…「ボクがうまく修正できなかった」
「正直、迷いはあった」と反省、「それが自分たちの隙になった」
10月2日、ソフトバンクはレギュラーシーズンの全日程を終了した。今季の成績は、83勝54敗6分。29の貯金を作りながらも、日本ハムに2.5差をつけられて2位に終わり、リーグ3連覇の夢は途絶えた。
工藤公康監督は「選手たちは頑張ってくれた」と、まずは143試合を戦い抜いた選手の労をねぎらいながら、シーズンを総括した。
「これだけの貯金を作って2位だったことは、素直に日本ハムさんの強さを認めなきゃいけないのかなと思う。シーズンの始めはバランスがいいというか、接戦の試合が多い中でしっかりと勝ち抜いていけたのが大きかった。7月に入ってうまくいかなくなったところで、ボクが(チームを)うまく修正できなかったことが、最終的に日本ハムさんの追撃、逆転を許してしまったと思う」
交流戦を終えた時点で、日本ハムとの最大ゲーム差は11.5あった。そこからのV逸について「迷った部分があった」と指揮官は語る。
「ウチの素晴らしいところは、みんなが最後まで諦めずに、明るく元気に自分たちが信じたプレーをするところ。そこをもうちょっとボクが引き出してあげられたら、(結果は)変わったのかなとも思う。ボク自身も正直、迷った部分があった。そこが自分たちにとっての隙になってしまったところは反省している。選手もいい時もあれば悪い時もある。その中で、しっかりと選手のいいところを早く引き出せなかったことが非常に悔やまれるし、選手を手伝うことができなかったことが、(自分の)いけないところではなかったかな、と思う」