田中将大のメジャー復帰は来週末のブルージェイズ戦か 指揮官は「その可能性もある」
ヤンキース監督「我々の願いはリハビリが成功して来年も投げてくれること」
右肘靭帯部分断裂でリハビリ中のヤンキースの田中将大投手が、18~21日のブルージェイズとの4連戦でメジャー復帰を果たす可能性が浮上した。ESPNが「マサヒロ・タナカの復帰が近づく」との見出しで報じている。
田中は9日(日本時間10日)の本拠地でのレイズ戦前に、シミュレーティッド・ゲームと呼ばれる実戦形式の投球練習を行い、同僚4人相手に44球を投げ込んだ。力強い登板を目の当たりにしたジョー・ジラルディ監督は、あと1試合の実戦を踏めば田中がメジャーのマウンドに復活できる手応えを感じたようだ。「その可能性もあると思う」と語ったという。
今後は通常なら中4日ペースで実戦形式の試合をこなすことになる。順調に行けば、9月18日から21日にヤンキースタジアムで行われるブルージェイズとの4連戦で先発復帰できると特集では指摘している。7月8日のインディアンス戦後に肘の痛みを訴え、リハビリを進めてきた田中だが、ひとまず出口が見えてきたことになる。
だが、メジャー復帰がそのままゴールを意味するわけではないという。
特集では「ヤンキースは今季終了前に田中がメジャーの打者相手に普段の投球ができるかを見たがっている。通常は復帰まで1年から1年半を要するトミー・ジョン手術(靱帯再建手術)が適用される靭帯部分断裂が見つかりながら、手術を選ばなかったヤンキースの方策が正しかったかどうか、見定めるつもりだ」と分析している。
「もしも、彼がメジャーで1試合か2試合に登板して、何も問題なければ、状態のいい選手を手術させることはない。それが結論だ。我々の願いはこのリハビリが成功して、彼が来年も投げてくれること。肘の状態がいい人間に手術をすることは馬鹿げた行為だ」
ジラルディ監督はこう語っている。ヤンキースにとっては実戦形式の練習とメジャーでの登板が田中の右肘靭帯断裂の完治を見極める最終試験となりそうだ。