【高校秋季東北大会】準優勝の盛岡大付、選抜“当確”も決勝で課題 「希望を持って練習できる」
昨年の反省を生かし決勝進出も…仙台育英に敗れ「あれがウチの弱さ」
高校野球の秋季東北大会で初優勝を目指した盛岡大付だったが、仙台育英に2-6で敗れた。序盤の4失策が響き、優勝を逃した関口清治監督は「あれがウチの弱さ。最後の最後に弱さが出た」と肩を落とした。
準決勝に続き、先発マウンドに上がった左腕・三浦瑞樹(2年)は6回を投げ、7安打5失点。安打で走者をためた後、味方の失策による失点だったため、自責点はゼロだった。攻撃も仙台育英のエース左腕・長谷川拓帆(2年)の前に5回まで無安打。3度、四球で出塁したが、後が続かなかった。
決勝戦こそ、地力を発揮しきれなかったが、秋季東北大会では7年ぶりにファイナルに駒を進めた。昨年は選抜大会の“当確”ランプが灯る準決勝突破が最大目標となり、4強止まり。その反省から、今年は優勝を目指して戦い、昨年の成績を超えた。
決勝戦で課題が出て、関口監督は「ここのままではダメだということや練習で何をやればいいのかということが分かったと思う。(選抜大会出場に向け)希望を持って練習できる」と前向き。今夏の甲子園では2勝し、3回戦まで進んだことで現チームの練習試合は少なかった。また、いわて国体もあり、新チームに集中した練習も難しかった。
「練習試合をあまり見れずに秋のメンバーが決まったのでもう一度、全員をしっかり見たいと思います。金の卵がいるかもしれませんから」と関口監督。春の吉報を待ちながら、もう一度、チームを鍛え直す。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi