大谷翔平の「美しいスイング」 サイ・ヤング賞右腕撃ち二塁打を米専門家も称賛
マルチ安打で連敗脱出に貢献 逆方向への171キロ打球に「パワーのある速いスイング」
■エンゼルス 12-4 Rソックス(日本時間11日・ボストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日)、敵地レッドソックス戦に「3番・DH」で出場し、5打数2安打2打点の活躍で12-4での勝利に貢献した。エンゼルスの泥沼の連敗は「8」でストップ。今季25度目のマルチ安打をマークした大谷は、第1打席では左中間へ痛烈な二塁打を放ったが、米国の専門家は「美しいスイング」と称えている。
大谷は初回、1死一塁で2016年のサイ・ヤング賞右腕、ポーセロと対峙した。カウント2-2からの5球目、76マイル(約122キロ)のカーブを捉えると、打球は左中間へ。逆方向への初速106マイル(約171キロ)の痛烈な二塁打となった。
ロサンゼルスで試合を中継していた地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」では、実況のマーク・グビザ氏が「変化球を左中間に打ちました。(中堅の)ブラッドリーが追います。ワンバウンドで(グリーン)モンスターに当たりました。コールが三塁に向かいます。ショウヘイ、二塁打です。エンゼルス、1死二、三塁です」と伝えると、エンゼルスOBの解説者マーク・グビザ氏は「ポーセロに対し、序盤から本当に良いスイングでした。引きつけて打ちました。引きつけ、パワーのある速いスイングで76マイルのカーブを左中間への二塁打としました。今季13本目です」と大谷の打撃を称えた。
一方、敵地ボストンのテレビ局「NESN」では、「変化球です。左中間への打球となります。しかしブラッドリーJr.は取れません。オオタニの二塁打です」という実況に続き、解説者のデニス・エカーズリー氏が「(ポーセロのボールは)ど真ん中でした。彼はしっかりと(突っ込まずに)ためているのがわかります。美しいスイングでした」と称賛。こちらも大谷の打撃について高く評価していた。
エンゼルスは続くアップトンの3ランで先制すると、順調に追加点を奪って大勝。大谷も5点リードとなって迎えた7回無死満塁の絶好機では右腕ベラスケスのチェンジアップを右手一本で中前に運ぶ技ありの2点タイムリー。今季、満塁の場面で初のヒットを放ち、勝利に大きく貢献した。
ようやく長いトンネルから抜けたエンゼルス。チームも大谷も、ここから調子を上げていきたいところだ。
(Full-Count編集部)