159キロ剛速球がヘルメットのツバをかすめ…顔面直撃を回避した打者が神に感謝
内角高めに抜けたボールを間一髪で回避。解説者も「恐ろしい」
■マリナーズ 9-3 レイズ(日本時間20日・タンパ)
マリナーズのキーオン・ブロクストン外野手が19日(日本時間20日)、あわや顔面直撃の投球を数センチの差で回避する場面があった。ボールはヘルメットのツバの部分をかすってバックネットへ。危機一髪のところで難を逃れた29歳がその直後にしきりに神様に感謝する姿が話題となっている。
マリナーズの6点リードで迎えた8回だった。ブロクストンが1死走者なしで打席に立つと、カウント0-2からの3球目、右腕カスティーヨの99マイル(約159キロ)の直球が内角高めに抜けた。ブロクストンはシュート回転してくる剛速球に驚異的な反応を見せて、間一髪で顔面直撃を避ける。ボールはヘルメットのツバをかすって、ワンバウンドでバックネットに当たった。避けていなければ、間違いなく顔面に当たっていた。
次の瞬間、相手捕手のマーフィーがブロクストンを気遣い、ネクストバッターズサークルにいたゴードンも頭を抱えた。それほどの危険な場面だった。ブロクストンはバッターボックスから飛び出すと、すぐに天に向かって神様に感謝。何度も同じ仕草を繰り返した。
シアトルで試合を中継していた地元テレビ局「ROOTスポーツ・ノースウエスト」では、実況が「Oh! 彼は上に向かって感謝していますね」と伝える。さらに、ツバにボールが当たったものの、直撃を避けたことに解説者が触れると、実況は「一体どうやったら……」と絶句。解説者は「際どいにもほどがありましたね。恐ろしいです」と声を漏らした。
恐怖の場面に場内も騒然。ブロクストンはまさに「危機一髪」で大怪我を逃れた。