大谷の左膝手術を米メディアはどう見る 2年連続の怪我も獲得は「大きな成功」
2年連続の怪我も大谷の獲得は「大きな成功」
13日(日本時間14日)に左膝の「分裂膝蓋骨」の手術を受けて今季絶望となったエンゼルスの大谷翔平投手。米メディア「ジ・アスレチックス」は「今季絶望となる膝の手術により、彼の未来はどうなるか」と記事を掲載。これまでを振り返りつつ、来季について予想している。
大谷にとって左膝は投手と打者の両方で重要だが、左膝の痛みは打撃に大きな影響はなかったと記事は指摘する。打者専念の1年目に、OPS(出塁率+長打率)は.925から.848に下がったが、それでも良い成績だったという。
MLB公式のデータサイト「ベースボール・サバント」によると、大谷の平均スプリント速度は昨年と今年でほぼ同じだったという。2018年は28.4フィート(約8.66メートル)/秒、2019年は28.2フィート(約8.60)/秒だと記事は紹介。平均打球速度は昨季の92.6マイル(約149キロ)からむしろ少し上がり、92.8マイル(約149.3キロ)だったという。
記事では、大谷の膝の問題が懸念事項となったのは、投手へのリハビリの段階でのことだと指摘。キャッチボールの強度を上げ、ブルペンでの投球練習も重ねてきたが、徐々に強度を上げる中で痛みが強くなり、難しくなっていたとしている。
さらに、大谷が「2016年を最後に、100回以上投げたシーズンがない」ことを指摘。「今季打者専念でも優れた選手であり続けたが、投手としての彼は心底必要とされている」と、エンゼルスの投手陣が今季不調であることにも言及。大谷は昨季10先発登板で、51回2/3を投げ、63奪三振、防御率3.31だった。万全で戻ってくれば、チームにとって大きな力となるだろう。
記事はエプラーGMが大谷を獲得したことは「怪我にも関わらず、大きな成功となっている」と評価。エプラーGMは大谷の来季について、スプリングトレーニングには投手として復帰できるだろうと見立てを語っており、来季への期待はますます大きくなるばかりだ。
(Full-Count編集部)