日ハムB☆Bによる地域貢献活動「The HOME~B☆Bみらい大志プロジェクト~」とは?
「212物語」の経験を糧に「The HOME」へ地域貢献が進化
球団マスコットというと、スタジアムを盛り上げる姿が思い浮かぶだろう。しかし、球場を離れ、地域貢献活動に専念する異例の存在が北の大地にいる。それが日本ハムのマスコット、B☆Bだ。
2004年、日本ハムの北海道移転とともにデビューしたB☆Bは、3年目にあたる2006年より北海道の212市町村(当時)を訪問し、その映像を札幌ドームで上映する地域貢献活動「212物語」を開始。この一大プロジェクトを10年かけて完遂させたB☆Bは、2018年にファイターズメーンマスコットのポジションをフレップに任せ、自身の活動の場を北海道の地域貢献へ移すという、球団マスコットとしては異例の展開を見せる。
札幌ドームでの活動を離れて1年目となる昨年は北海道命名150年事業に「みらい大志」として参加。そして、今年4月に球団はB☆Bによる新規地域貢献プロジェクト「The HOME~B☆Bみらい大志プロジェクト~」を発表した。
「The HOME」は地域の実情に合った活動を行うべく、B☆Bが対象自治体に2週間程度の「長期滞在」することが目玉となっている。今年度は今金町・大樹町・斜里町の3町が対象自治体になっており、この夏B☆Bは大樹町で初めての長期滞在を行った。7月に開設されたブログ「B☆Bみらい大志Diary」でも、その様子が日々更新されている。今回は大樹町滞在中だったB☆Bに、この前“熊”未踏のプロジェクトについてお話をうかがった。そこには、1匹が“ファイターズ”という看板を背負って地域貢献に挑むにあたり、強い意志と使命感があったのだ。
「212物語」は北海道移転3年目の2006年から始まりました。2004年、球団が北海道をホームにする際、今でいうコミュニティーグループの部長が道内ほぼ全ての市町村にあいさつ回りに行ったという話を聞きまして。北海道は広いですし、一番遠いところで札幌から車で6時間以上かかる。北海道がホームだと言っても、遠方の人たちはどの程度(ファイターズを)身近に感じていてくれているのだろう、というのがありました。マスコットの役割として選手の代わりに出かけて行って、身近に感じてもらえればいいなと思って始めました。
1つの市町村につき1日かけて町の中のいろんなところを回って撮影して、その町の見どころなどを紹介するのと、1日の最後に町の人に集まってもらって「交流会」というふれあう機会をつくっていたのが212物語です。