ブレーブス左腕のカーブが「芸術的」 MLB公式サイトも注目「みんな見惚れる」
カーブの割合は25.2%、速球での51奪三振を上回る63奪三振をカーブで奪取
ブレーブスのメジャー3年目、マックス・フリード投手がブレイクしている。2017年にデビューした左腕は2年間でわずか2勝だったが、今季は10日(日本時間11日)時点で16勝5敗、防御率4.02。特にそのカーブが注目を集めている。MLB公式サイトが特集している。
メジャーを代表するカーブと言えば、ドジャースのクレイトン・カーショー投手。記事では「マックス・フリードのカーブは、芸術的である。クレイトン・カーショーのレベルだ」とサイ・ヤング賞左腕に匹敵すると称賛。「ブレーブスの若手であるこの左利き先発投手の変化の大きいカーブは、みんなが見とれてしまう。野球で最も美しい球の一つと考えられているクレイトン・カーショーのカーブの『親友』のような存在だ」としている。
さらに、フリードのカーブは美しいだけでなく、カーショーの在籍するドジャースと戦う時に、重要な役割になるという。ナ・リーグ勝率1位のドジャースと2位のブレーブスは地区シリーズを突破すれば、リーグ優勝決定シリーズで激突する可能性が高いからだ。
フリードはカーブを主体に投球を組み立てている投手と言えるだろう。MLB公式データサイト「ベースボール・サヴァン」によると、今季のカーブの割合は25.2%。記事では「(36.9%ものカーブを投げる)チャーリー・モートンほどではないが、フリードはカーブを、ただのサプライズとして投げるわけではなく、打者を仕留めることができる武器である」と指摘している。
実際、そのカーブの威力はデータにも現れている。速球での51奪三振を大きく上回る63奪三振をカーブで奪取。被打率.215、被長打率.319、奪三振率41.7%、空振り率37.0%と優秀な成績を残している。
若い力が躍動し、2位ナショナルズに9.5ゲーム差をつけ、ナ・リーグ東地区首位に立っているブレーブス。プレーオフ進出は確実な状況となっている。フリードが「芸術的」なカーブで1995年以来の世界一に導くことができるか注目だ。
〇縦の動きが最も大きいカーブボール(今季少なくとも250球以上投げている投手)
1 クリス・バシット(アスレチックス)71.4インチ(約181センチ)
2 マイク・ファイアーズ(アスレチックス)70.8インチ(約180センチ)
3 マックス・フリード(ブレーブス)69.4インチ(約176センチ)
4 ザック・グリンキー(アストロズ)68.9インチ(約175センチ)
5 クレイトン・カーショー(ドジャース)68.2インチ(約173センチ)