大谷の二刀流復活に米専門家は太鼓判「すごく驚いた」も、「来季は投打とも大丈夫」
エンゼルスOBグビザ氏は20年の二刀流復活に期待「来季は投打とも大丈夫」
13日(日本時間14日)に左膝の「分裂膝蓋骨」の手術を受けて今季を終えることになったエンゼルスの大谷翔平投手。エンゼルスOBで現地放送局「FOXスポーツ・ウエスト」の名物解説者マーク・グビザ氏も手術決断には驚きを隠せなかった。
大谷が手術を決めた11日(同12日)の本拠地・インディアンス戦の5回の第3打席で4試合17打席ぶりの18号ソロ。本塁打では自己最速となる打球速度114マイル(約183キロ)を記録していた。その試合も解説していたグビザ氏は、大谷の手術の知らせに「すごく驚いたよ。彼は短いMLBキャリアの中で自己最速のホームラン(約183キロ)を打ったばかりだったから。いいスイングをしていたしね。膝に問題があるというサインなんて全くなかったから」とコメントした。
エンゼルスの試合を本拠地ロサンゼルスで中継放送している「FOXスポーツ・ウエスト」。実況を務めるビクター・ロハス氏との名コンビを組むグビザ氏は敵地にも帯同する。そんなロハス氏ら普段から大谷の姿を見続けている人でも、その症状は分からないほどだった。
昨年10月に右肘の内側側副靭帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、投手としてのリハビリ中に新たな手術となった。リハビリは順調だったが、ブルペン入りは1日(同2日)が最後。左膝は無視できない違和感となり、8月下旬から強度を上げられておらず、通算132勝のグビザ氏は「もちろん慎重になるのも分かる。投げる時に前足になる側の膝だから全ての体重がかかるわけだからね」と理解を示した。
術後は順調なら2、3週間でキャッチボールを再開する。術後10週間の11月下旬をメドにマウンドからの投球を目指し、バットスイングは12月に再開する予定だ。グビザ氏は「健康になることに関しては、これで上手く行くと思う。来季は、投打とも大丈夫だと思うよ」と来季の二刀流復活を期待していた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)