ダルビッシュは「不毛な活躍」!? PO進出絶望的のカブスに米メディアは嘆き
復活したダルビッシュを「球界で最もエキサイティングな投手の1人」と絶賛
ダルビッシュ有投手が所属するカブスのポストシーズン進出が絶望的になった。24日(日本時間25日)、敵地で行われたパイレーツ戦に敗れて、勝負の終盤戦で痛恨の7連敗を喫した。レギュラーシーズンであと5試合を残しているが、1試合でも負けるか、ブルワーズが1試合でも勝った時点でポストシーズン進出の可能性が消滅することになった。
シーズン前半は苦戦を強いられていたダルビッシュだが、後半は好投を続けてチームに貢献してきた。10種類の球種を操り、次々に“奪三振ショー”を演じた。ここ3試合は14三振、13三振、12三振と3試合連続で2桁奪三振を記録。ポストシーズン進出に向けて、獅子奮迅の活躍を見せていた。
ただ、そんなダルビッシュの好投とは裏腹に、終盤になってチームは失速。ここにきての7連敗でナ・リーグ中地区3位に転落。首位のカージナルスに7.5ゲーム、2位のブルワーズにも5ゲーム離され、ポストシーズン進出はもはや風前の灯火に。米メディアはダルビッシュの投球を「不毛な活躍」と伝え、カブスの惨状を伝えている。
「ユウ・ダルビッシュの不毛な活躍」とレポートしたのは、米データ専門サイト「ファングラフス」。制球に苦しみ四球を連発していた前半戦を「状況は大惨事に向かっているように思われた。最初の8先発登板は酷く、四球と本塁打が多かった。彼は奪三振能力と多くの球種を操ることで、球界で最もエキサイティングな投手の1人であり、そのような姿を取り戻すことが待たれていた」としている。
だが、後半戦になり、ダルビッシュは豹変した。四球を一気に減らして制球が安定。次々に三振を奪う姿にファンも驚愕した。記事でも「ダルビッシュは四球問題を改善させ、球界で最も四球が多い投手から、最も少ない投手となった。底が知れない球種の数を持ち、彼は見るのが楽しい投手であり、直球、カットボール、カーブなど、どの球種でも三振が奪える」と、激変ぶりを絶賛している。
ただ、ダルビッシュの働きとは対照的にチーム成績は下降した。ポストシーズン進出が絶望的となり「ファングラフス」では「今季は、まだ最盛期に近いダルビッシュが復活をかけた年であり、もう1度ワールドシリーズで投げるチャンスだった。しかし、現実は不公平だと感じる。多くの球種を操るダルビッシュは重要な試合で投げるべきである。多くの人々を楽しませ、観客の前でプレッシャーのかかる状況で3日で学んだ球種を投げているべきである。来年は違うことを願っている」と、カブスのポストシーズン進出が厳しくあった現状を嘆き、レポートしていた。
(Full-Count編集部)