ダルビッシュ「人生わからない」 苦しみ抜いた胸中明かす「落ちていくのみだと」
ツイッターで心境綴る「終わりへの扉を開いたらまだ遥かに先があった」
カブスのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、自身のツイッターを更新し「自分に絶望し、もう落ちていくのみだと自分で悟ったつもりでした」とシーズン序盤の胸中を吐露。後半戦は劇的な改善を見せて圧倒的な投球を続けたが、「人生わからないですね」とも綴っている。
ダルビッシュはカブス加入2年目の今季、制球難に苦しんだ。前半戦は18試合登板で防御率5.01。97イニングで111三振を奪ったものの、49四球6死球を与えた。しかし、後半戦は13試合登板で防御率2.76。81回2/3を投げて118Kと奪三振数は増えた一方で、7四球5死球と与四死球は激減した。142打者連続無四球も記録。新たに習得したナックルカーブが効果的で、ハイレベルな10球種を駆使して打者を圧倒するピッチングは米メディアから絶賛された。
前半戦は本拠地でブーイングが起こる試合もあったが、シーズン終盤は何度も「ユーイング」を浴びるなど地元ファンの信頼も取り戻したダルビッシュ。完全復活を印象づけるシーズンとなった。
ダルビッシュはツイッターで、自身のシーズン総括会見についての報道を紹介した上で「自分に絶望し、もう落ちていくのみだと自分で悟ったつもりでした。でも何かできることはあるはずだと望みがなくてももがいていました。だけど人生わからないですね」と苦しんでいた時期の胸中を明かし、「終わりへの扉を開いたらまだ遥かに先があった」と綴った。
さらに「でもきっかけは一つあるんですが、それはまたいつか話します」ともツイート。復活への鍵があったという。シーズン後半戦の投球は紛れもなくメジャー最上クラス。来シーズンのさらなる活躍に期待がかかる。
(Full-Count編集部)