西武、痛恨逆転負け 捕逸で決勝点献上、投手の平良は「難しいボールだった」
今季81試合登板の平井がピンチ招き降板「ニールにもチームにも申し訳ない」
■ソフトバンク 8-4 西武(CS・9日・メットライフ)
西武は9日、ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの初戦を落とし、アドバンテージの1勝を含めて1勝1敗のタイとされた。1点リードの8回にセットアッパーの平井がピンチを招き、平良が同点打を浴びると、捕逸で決勝点を献上。平井は試合後に「申し訳ない」と話した。
8回、今季81試合に登板したセットアッパーの平井がマウンドに上がるも、連打で1死一、二塁のピンチを招く。ここで辻監督が出てきて、交代を告げた。平良がマウンドに上がったが、2死一、三塁から代打・長谷川勇に左前適時打を浴び同点に。さらに続くグラシアルの打席で森が痛恨の捕逸。三塁走者・周東が生還し、勝ち越しを許した。
ペナントレースで西武の2連覇に大きく貢献した平井は試合後、「ボール自体は悪くなった。野手が点を取ってくれたのに守りきれなかったのはブルペン陣の責任。ニールにもチームにも申し訳ない」と肩を落とし、「明日(10日)やり返すだけ。まだタイ。ここから勝てるようにしっかりやるだけ」と前を向いた。
一方、平井の後に登板した平良は「(あの場面での登板は)正直予想外でした」と胸中を明かしつつ「バッターと勝負することだけ考えてマウンドに上がりました」と振り返った。パスボールについてはサインミスではなかったというが、「森さんが低めを要求していたので、低めに投げたけど、難しいボールだったと思います」と話した。
昨年に続いてCS初戦を落とした西武。第2戦も敗れれば、一気に追い込まれるだけに、何とかモノにしたい。
(安藤かなみ / Kanami Ando)