なぜかWSで勝てないア軍バーランダー 通算成績はまさかの0勝5敗、防御率5.73
ナショナルズとの第2戦に先発も6回7安打4失点で敗戦投手に
■ナショナルズ 12-3 アストロズ(ワールドシリーズ・日本時間24日・ヒューストン)
アストロズは23日(日本時間24日)、本拠地で行われたナショナルズとのワールドシリーズに3-12で完敗。2連敗スタートとなった。今季21勝で3度目の最多勝利に輝いたジャスティン・バーランダー投手が先発するも、6回を7安打4失点で敗戦投手になった。メジャー通算225勝を誇る36歳右腕は、これでワールドシリーズ通算6試合登板で0勝5敗。ポストシーズンの通算成績は14勝10敗と決して悪くはないが、ことワールドシリーズになると1度も勝てない右腕を米メディアが特集している。
カナダの大手メディア、ザ・スポーツ・ネットワーク(TSN)の番組、スポーツセンターのツイッターは「ポストシーズンでの信頼性は素晴らしいが、ワールドシリーズ(2006年、2012年、2017年、2019年に出場)では、なぜか全くの無力となる。数値がそれを示している」と投稿。先発6回、記録0勝5敗、防御率5.73、WHIP1.24、被本塁打7と数字を並べた。
米紙「ワシントン・ポスト」は「未来の殿堂入り選手がまたしてもワールドシリーズで敗戦」のタイトルで伝えた。同紙は捕手について指摘。「今季はロビンソン・チリノスがずっとバーランダーとバッテリーを組んでいた。しかし(ナショナルズの先発)ストラスバーグとの相性が悪いため、AJ.ヒンチ監督は、彼に変えて、6回にカイル・タッカーを代打に送った。そして、7回に控えの捕手、マーティン・マルドナードとバッテリーを組んだ直後(2球目)にカート・スズキに本塁打を打たれた」と伝えた。
記事によると、スズキへの投球で何が起こったのか問われた右腕は、そっけなく「彼が本塁打を打ったんだ」と答えた。狙ったところに投球したのかと問われると、「ノー」といい、しばらくして「速球が甘くなった」と話したという。
記事は「バーランダーは、この世代の最も素晴らしい投手かもしれない。今シーズンの活躍も素晴らしかった」と称賛した上で「ワールドシリーズ史上0勝5敗となった初めての投手である」と指摘。さらに「バーランダーは影響はなかったと言ったが、捕手が代わったのが打たれた理由かもしれない」とし、「36歳のバーランダーは疲れが溜まってきているのかもしれない」と推測した。
記事は最後にヒンチ監督のコメントを伝えた。「我々にとって第3戦が極めて重要なことは明らかだ。ワシントンに乗り込んで、ナショナルズと精一杯戦う」。
25日(日本時間26日)の第3戦で流れを変えらるか。注目の一戦だ。
(Full-Count編集部)