ア軍上層部が女性記者に失言連発 球団は隠蔽失敗→謝罪と大問題に発展

ナショナルズとのワールドシリーズで2連敗を喫したアストロズ【写真:Getty Images】
ナショナルズとのワールドシリーズで2連敗を喫したアストロズ【写真:Getty Images】

GM補佐がリーグ優勝決定S終了直後のシャンパンファイトで女性蔑視発言

 22日(日本時間23日)にナショナルズとのワールドシリーズ(WS)第1戦を、5月以来負けなしのゲリット・コール投手で落としたアストロズ。今季20勝5敗、326奪三振を記録した無双の先発右腕が打ち込まれたことから「我々全員にとって驚きだ」と肩を落としたヒンチ監督は、熱い戦いの前に興ざめするような“もう一つの驚き”に遭遇していた。

「多くの人と同じように記事を読んで知った。それを今日の会見で問われることは理解できる。(聞いてもらって)よかった。でも、私は大いに落胆している」

 2年ぶりの世界一奪還に向けて士気が上がる選手達を束ねる指揮官が目にしたのは、21日にスポーツイラストレイテッド(SI)誌の電子版が伝えた同球団のブランドン・タウブマンGM補佐の発言を問題視する記事だった。それによると、事件は19日(同20日)に、田中将大投手が所属するヤンキースを破ったア・リーグ優勝決定シリーズ第6戦後のクラブハウスで起きた。

 シャンパンファイトも佳境を過ぎた頃、タウブマンGM補佐が、昨年に交際していた女性に手を上げた容疑で警察沙汰になった守護神オスーナの獲得の正当性を主張するかのように四文字言葉を交え「神に感謝! オスーナを獲ってクソよかったぜ!」と大声で6度も繰り返したことだった。その時、傍らにいた3人の女性記者の一人が記事を書いたSI誌のステファニー・アプスタイン氏であり、うち一人は家庭内暴力(DV)反対を象徴する紫色のブレスレットを着用していた。フィールドで待つ家族や知人らとの合流で、ほとんどの選手がいなくなった場での発言は、明らかに3人に向けた当て付けだった。興奮気味にシャウトするタウブマンGM補佐に脅威を感じた3人の女性記者には、周囲にいた他のスタッフが気を遣い謝罪したという。

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