俳優目指す甲子園準Vイケメン主将 今でも忘れられない決勝戦のワンシーンとは?

高松商元主将でセンバツ準優勝経験のある米麦圭造さん【写真:編集部】
高松商元主将でセンバツ準優勝経験のある米麦圭造さん【写真:編集部】

高松商時代にはセンバツ決勝で奈良・智弁学園に延長戦でサヨナラ負け

 2016年センバツ高校野球に20年ぶりに出場し、準優勝に輝いた高松商(香川)の当時主将で「3番・遊撃手」として活躍した米麦圭造(よねばく・けいぞう)さん。当時からイケメン主将として人気が高かったが、大学生となった現在は俳優の道を目指している。接戦だった奈良・智弁学園との決勝戦では今も忘れられない場面があるという。後編は「野球」について紹介。高校時代を振り返ってもらった。

――センバツ出場を決めた時のこと覚えていますか?
「めちゃくちゃ喜びましたね。みんなで抱き合いました。過去一(これまでで1番)喜びました。四国大会から1試合ごとに強くなっていきました」

――大阪桐蔭ら強豪を倒して、明治神宮大会を優勝した。
「本番が好きな奴らが多かったので格上の大阪桐蔭さんや敦賀気比さんが相手だと逆に燃えました。大舞台でも小さくならないメンバー。僕も開き直ってプレーをしていました」

――20年ぶりのセンバツ出場で準優勝。思い出に残っている場面は?
「やっぱり、負けた時です。決勝戦の延長11回裏。中越えのサヨナラ適時二塁打を打たれて負けたんですが、中継に入った僕が本塁へ投げたボールの軌道が忘れられないです。『あっ、間に合わない、終わった……』と。一打で終わってしまった。悔しかったですね。今でも思い出したりします。全然、自分とは関係ない試合でも、それがサヨナラで勝敗が決まると、思い出してしまいます」

――夏はどのような気持ちで臨みましたか?
「甲子園の負けは甲子園で取り返さないといけないということ、準優勝したことで、香川だけでなく全国からのプレッシャーを感じてしまいました。絶対に優勝しないといけないんだな、と。期待されているのはありがたいのですが、責任がのしかかっていました。どんどんマイナスな方にいって。負けたらどうしよう……という気持ちなりました」

――香川県大会は決勝で尽誠学園に1-5で敗れてしまった。その時の心境は?
「悔しさよりも、申し訳なさが大きかったです。注目してもらって、たくさん見に来てくれて、負けてしまった。チームメートからお前が主将でよかったと助けられた部分はありましたけど……」

――甲子園は悔しい思い出が残る?
「いい経験をさせてもらいましたが、優勝と準優勝とでは天と地の差くらいあります。準優勝側から見る優勝のベンチは喜び方が全然違いました。僕らはずっと見ているだけでした」

――改めて、甲子園はどんな場所でした?
「夢や目指していた場所ということもありますが、新しい経験というか、感じたことのないものがそこにはありました。興奮が体に出てきた。興奮を教えてくれた場所ですね」

高校野球は「人間的な成長をさせてくれたもの」、今後の夢は「誰かの力になりたい」

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