部員16人の中村、敗戦も9回に40年ぶり1得点 球場全体が手拍子で後押し
21世紀枠で準V77年以来の出場、40年ぶり勝利ならず…大会前は4人がインフル感染
第89回選抜高校野球大会第2日は20日、大会前に4人がインフルエンザに感染した部員16人の21世紀枠・中村(高知)が1回戦で前橋育英(群馬)に1-5で敗れ、初戦敗退となった。
先発したエース・北原が2回に連打でピンチを作り、1死二、三塁から2点打を浴びて先制を許した。6回には1死二、三塁から2点二塁打などで3点を失い、0-5とされた。
打線は6回の2死一、三塁の好機を生かせず、無得点が続いていたが、9回に2死三塁のチャンスを作ると、岡上の二塁への打球がレギュラーして右前に抜けるラッキーな安打で1点を奪った。しかし、反撃及ばずに敗れた。
77年の準優勝以来、40年ぶりの出場。しかし、部員16人のチームは大会前に4人がインフルエンザに感染して開会式は12人で臨むなど苦しい戦いを強いられた。それでも、この日は全員がベンチ入り。9回の反撃では球場全体から後押しするような手拍子が沸き起こり、全力を出し切った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count