史上初の珍事で朗報? 2試合連続引き分け、再試合に“休養日”生まれる

第2試合は27日第4試合で再試合予定も、連続再試合で2試合とも28日に変更

 第89回選抜高校野球大会は26日、史上初の2試合連続の延長15回引き分け再試合という珍事が起きた。第2試合の福岡大大濠(福岡)―滋賀学園(滋賀)は1-1、第3試合の健大高崎(群馬)―福井工大福井(福井)は7-7。ともに延長戦は無得点の均衡した試合で決着はつかず、引き分け再試合となった。

 史上初の珍事によって、一つの“朗報”が生まれた。

 第2試合が引き分けとなった時点で、福岡大大濠―滋賀学園の再試合は翌27日の第4試合に組み込まれた。2回戦3試合が予定されていた通常のカードに、1試合増やす措置が取られた。しかし、第3試合も引き分けとなったことで、事態は変わった。

 健大高崎―福井工大福井を同様に翌27日に組み込めば、5カードに増えるが、甲子園は通常4カードまで。5カードのうち1試合だけを28日にずらすこともできたが、再試合2試合を1日空けて28日にまとめて組み込んだ。そのため、27日は予定されていた3試合に戻された。

 福岡大大濠の三浦は196球で完投、滋賀学園は宮城が96球、棚原が94球で継投した。福井工大福井の摺石も11回193球を投げるなど、投手陣にとって延長15回の翌日再試合は体力的に過酷ともいえる状況だった。

 それが、1日空いて再試合になったことは、せめてもの“朗報”と言えるだろう。2試合連続の引き分け再試合によって生まれた“休養日”。少しでも体力を回復させ、ベスト8をかけた熱戦を期待したい。

 なお、28日に予定されていた準々決勝4試合は1日繰り下げ、29日に行われる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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