作新学院、34年ぶり夏春連覇ならず 秀岳館に逆転負け、9回2死満塁生かせず

勝負所で好機逸し、1点差惜敗…池田以来、史上5校目の偉業はならず

 第89回選抜高校野球大会は27日、2回戦で昨夏覇者・作新学院(栃木)が秀岳館(熊本)に2-3で逆転負け。史上5校目の夏春連覇はならなかった。

 昨夏覇者が逆転で姿を消した。

 初回、2死三塁の好機を作ると、相手暴投で先制。ラッキーな形で1点を先行した。

 しかし、エース左腕・大関が中盤に捕まった。打順がひと回りした4回、2死三塁から連続長打を浴びて2失点。逆転を許した。さらに5回1死一、三塁から内野ゴロの間に失点し、リードを2点に広げられた。

 打線は1死一、二塁の好機を作り、3番・池沢が左前適時打。1点差に迫り、なお満塁としたが、5番・相原、6番・加藤が連続三振に倒れ、絶好の同点機を逃した。9回は2死満塁の一打逆転の好機も生かせず。勝負所の拙攻が響く形で、結局、このまま最少点差で敗れた。

 作新学院は池田(徳島、82年夏~83年春)以来、34年ぶりの夏春連覇の偉業を狙ったが、かなわなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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