履正社、決勝進出! 9回1死から4点大逆転、報徳学園・永田監督は勇退へ
3年ぶり決勝、春夏通じて初優勝に王手…ドラ1候補・安田、通算50号の先制ソロ
第89回選抜高校野球は30日、準決勝第1試合が行われ、明治神宮大会覇者・履正社(大阪)が報徳学園(兵庫)を9回1死からの逆転で6-4で破り、初優勝に王手をかけた。今春限りで勇退する報徳学園の名将・永田裕治監督は最後の試合となった。
先制したのは履正社だった。初回に今秋ドラフト1位候補の3番・安田尚憲内野手が高校通算節目の50号となるソロを右翼席へ運び、先制。2回にも8番・西山の適時二塁打で2点目を奪った。
しかし、報徳学園はすぐさま同点に追いつく。その裏、1点を返すと3回に4番・篠原の適時打で同点。さらに、6回には7番・長尾の適時打で逆転に成功した。
勝負は土壇場でドラマが待っていた。履正社は9回1死一、三塁の好機を作ると、2番・溝辺がスクイズを成功。同点に追いつき、なお1死満塁から4番・若林の適時打で逆転。続く浜内は遊ゴロで遊―捕―一の併殺コースも、捕手が一塁へ悪送球し、2者が生還。一挙4得点を奪った。
その裏、2番手・竹田が1点を返されたが、なんとか逃げ切った。準優勝した14年以来、3年ぶりの決勝進出。春夏通じて春の優勝に王手をかけた。
敗れた報徳学園は今大会限りで勇退を表明していた永田監督にとって、これが最後の試合となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count