MLB開幕30投手出揃う 大役に日本人2投手の偉業、監督&同僚も大きな期待
開幕登板迫るダルビッシュ&田中将大、大役に日本人2投手の偉業
メジャーリーグの2017年シーズンがいよいよ幕を開ける。2日(日本時間3日)、ア・リーグではレイズとヤンキース、ナ・リーグではダイヤモンドバックスとジャイアンツ、カージナルスとカブスが激突する。
今年は史上初めて日本人投手2選手が同時に開幕投手に名を連ねた。ヤンキースで大役を務める田中将大は3年連続。レンジャーズの開幕マウンドに上がるダルビッシュ有は渡米6年目で初だ。ダルビッシュに関してはこれまでも開幕投手を務めるチャンスはあったが、コンディションの問題で実現しておらず、ようやくといったところだろう。
田中はオープン戦で6試合に登板し、3勝1敗、防御率0.38と圧巻の内容を残してきた。最終戦のタイガース戦の初回に失点するまで18回2/3で無失点投球を続け、23回2/3で28個の三振を奪った。球団公式サイトでは女房役のサンチェスがその投球を称賛。「スプリットが成功のカギだと思う」とする一方、「今までのスプリットと変わらないよ。良いね。鋭さは変わってないよ」と賛辞を贈っている。
またロスチャイルド投手コーチも「彼はマウンド上で何をするべきか知っている。それは、我々が彼に望むことだ」と話しており、名実ともにヤンキースのエースとなった右腕に信頼を寄せている様子だ。
一方、ダルビッシュはオープン戦4試合の登板で2勝0敗、防御率2.84。12回2/3で17奪三振とこちらも上々の仕上がりを見せている。マイナーでも調整登板した右腕は開幕に向けて手応えを口にしており、レンジャーズのバニスター監督も2枚看板のエース左腕ハメルズではなく、ダルビッシュに開幕戦を託すことを決めた。田中とともに米メディアの間で今季のサイ・ヤング賞候補にも挙げられており、その飛躍が注目される。