“常勝”の重圧の中で活躍を―川口和久氏が語る、巨人“移籍組”に必要なこと
「巨人の鍵握る投手」 “移籍組”吉川、活躍は「小林のリードにかかってくる」
今シーズン、巨人には国内他球団から山口俊投手、森福允彦投手、吉川光夫投手、陽岱鋼外野手らが加入した。“常勝”巨人というチームのプレッシャーに打ち勝って実力を発揮し、V奪回の使命を果たすことができるのか。95~98年の4年間巨人に在籍し、96年には胴上げ投手にもなった川口和久氏に、自身が広島から巨人にFAで入団した時のことを語ってもらった。
川口氏は「巨人は何をするにも注目されるチーム。野球以外の振る舞い方も大事」と話す。
「社会人として当然のことですが、身なりを整えて、振る舞い方に気を付けなくてはいけません。野球界のトップを走るチームですから、そういうところからしっかりしなくてはいけない。野球以外のところも大切なチームです」
戦力が厚く、結果を残さなければあっという間に居場所がなくなってしまうチームでもあり、プレッシャーは常にあった。川口氏は「自分のピッチングをする」という原点に立ち返ることで、それを克服してきたという。
「開き直りが大事です。自分のできるピッチングは何か。そこにあるのは原点に戻ることでした。『自分の原点に戻る』。それが全てです。いろいろなことをやろうと思ってもできません。シンプルに考えなくてはいけないと思います」
日本ハムからトレードで加入した吉川光夫投手は、2012年にリーグ2位の14勝を挙げ、パ・リーグMVPにも輝いた。しかし、昨シーズンは打ち込まれる場面も見られ、精神的な弱さも指摘される。かつてのMVP左腕が巨人という注目を集めるチームで活躍するためには、小林のリードがカギを握ると分析する。