田中将大と”ダブルエース”形成か? ヤンキースがFA市場最大の目玉の投手獲得に動く
地元メディアがシャーザー獲りの可能性を報じる
ヤンキースが2013年のサイ・ヤング賞投手で、フリーエージェント(FA)市場の最大の目玉となっているマックス・シャーザー投手の獲得に乗り出す可能性が急浮上していると、地元メディアが報じた。
実現すれば、メジャー1年目ながら前半戦でエース級の奮闘を見せた田中将大投手は来季、シャーザーと”ダブルエース”を形成する可能性が高い。地元紙「ニューヨーク・デイリーニューズ」が「ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはマックス・シャーザーとの大型契約のためにデイビッド・ロバートソンを見送る可能性」とのタイトルで伝えている。
今オフ、同じア・リーグ東地区のブルージェイズとレッドソックスがFA市場やトレードで大型補強を展開する一方、例年は豊富な資金力を背景にストーブリーグの主役となるヤンキースは沈黙を守っている。
記事では、ヤンキースのハル・スタインブレナー共同オーナーが大型補強を続け、ぜいたく税を課せられる1億8900万ドル(約223億円)のリミットをオーバーしながらも去年、今年と2年連続でプレーオフ進出を逃したことで、現状では大きな出費には後ろ向きだと指摘。しかしながら、補強なしでは今年の84勝の上積みは困難だと分析している。
現在、キャッシュマンGMは昨季限りで現役引退した伝説の守護神、マリアノ・リベラ投手の後を継ぎ、今季からクローザーを務めたデビッド・ロバートソン投手との再契約に加え、オリオールズからFAとなった救援左腕のアンドリュー・ミラー投手の獲得にも乗り出していると報じられている。
だが、ロバートソンとヤンキース側の求める契約の条件面で決定的な隔たりが存在すると、記事では指摘。ロバートソンは4年契約を求め、ヤンキースは3年以上の長期契約を結ばない方針を固めているという。そこで、ロバートソンの譲歩を待ちながら、ミラー争奪戦にも乗り出しているというのが現状のようだ。
ただ、MLBのライバル球団はヤンキースの更なる補強を予想しているという。記事で紹介されているのは、キャッシュマンGMと友好関係を持つ、ある球団幹部の話だ。