東京ヴェルディ、U15野球チームの立ち上げを発表! 社長期待「甲子園球児が現れるかも」
傘下の野球チーム東京ヴェルディ・バンバータの硬式&軟式U15チームの立ち上げ
1月20日、東京都内で「2020シーズン 東京ヴェルディ&日テレ・ベレーザ新体制発表会見」が行われた。この会見の冒頭の「事業プレゼンテーション」で、東京ヴェルディの羽生英之代表取締役社長は、傘下の野球チーム東京ヴェルディ・バンバータのU15チームの立ち上げを発表した。
今年創立51年目を迎える東京ヴェルディは、「世界で働く人材を育成する」を新しいミッションとして掲げている。スポーツ分野では、サッカーだけでなく、バスケットボール、野球など様々なスポーツ事業を展開し、世界的な総合クラブを目指している。
羽生社長は「サッカーだけでなく、私たちは13競技をやっています。サッカースクールで培ったノウハウを皆さんと共有しながら普及活動を展開しています」とし、「今年の目玉」として 「野球」を挙げた。
「中学の野球に新たな選択肢として、私たち東京ヴェルディ・バンバータは、U15で硬式野球と軟式野球のチームを立ち上げます。もしかしたら3年後、4年後、私たちのU15チーム出身者の中から甲子園球児が現れるかもしれません。その先には、日本のプロ野球選手になって、もしかしたら10年後にはメジャーリーガーが誕生するかもしれない。そういうチャレンジをしたいと思います。私たちの時代は、サッカーよりも野球が花形でしたが、今は指導者もいなくなって、野球部自体がない。練習場所がないという地域もたくさんあります。そんな中で『野球がやりたい』という子供たちのために、行政の方々とも話し合いをしながら環境を整えました。次代のプロ野球選手をぜひ育てたいと思います」
また、羽生社長は、「Jリーグ100年構想」に触れ「川渕三郎チェアマン(当時)は、『私たちサッカー界のために』とは言わなかった。いつも『スポーツ界全体のために』と言っていた。私たちは、その理念を一歩前に進めて、『世界一の総合クラブ』を目指す」と力説した。
軟式野球界の強豪チームとして知られた東京バンバータはすでに2018年10月から東京ヴェルディと業務提携して東京ヴェルディ・バンバータとしてチーム活動を展開している。また、その傘下に小学生のジュニアチームを持っているが、今回のU15チームは、単に野球チームの下部の活動ではなく、東京ヴェルディの大きな事業構想の中で展開するということだ。
これまでの野球界とは全く違う方向からのアプローチだ。今後の展開が注目される。
(広尾晃 / Koh Hiroo)