2戦で3発10打点のソフトB上林が見せたメンタルの成長「満足はしていない」
高校日本代表の盟友、西武・高橋光から「打っちゃいましたね」
ソフトバンクの上林誠知外野手が1人で試合を決めた。3日の西武戦(ヤフオクD)。逆転満塁弾を含む2安打5打点の大活躍。2日の同戦でも3ランと2ランの1試合2発を放っており、2日間で3本塁打10打点の荒稼ぎに、2日連続で上がったお立ち台では「出来過ぎですね…。明日怪我しないように頑張ります」とコメント。自らも驚くほどの大当たりだ。
独壇場だった。まず、4回。3つの四死球でもらった満塁のチャンス。目の前で松田が空振り三振に倒れ、2死で打席が回ってきた。「昨日(満塁で)打てなかったので、絶対に打ちたいと思っていた」。1ボール2ストライクからの4球目。真ん中高めへの真っすぐを捉えた。「いったと思いました」。快音を残した打球は、大歓声を上げる右翼席のファンの中へと消えた。
逆転満塁弾。2015年8月25日のロッテ戦(ヤフオクD)で放ったプロ初本塁打以来、通算2本目のグランドスラムだ。「プロ1号の時は入ったと思ったのに、早く回ってしまった。それが(1本目と2本目の)違いですね」。ファンの大きな拍手を聴きながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。
マウンド上にいた高橋光は1歳年下で、2013年の高校日本代表でのチームメートだった。2日の試合前には、右腕が挨拶に来た。「『打たないで下さいよ』って言われましたけど、打っちゃいましたね。僕は『フォークがあるからな』と、揺さぶりかけておきました」。そこまで好投を続けていた後輩に、痛恨の1発を浴びせた。