グリフィーJr.氏がサイン盗みに持論 電子機器は問題も「二塁にいてするなら問題ない」
自身はステロイドとは無縁で殿堂入り「野球の公正性を犠牲にしたいのか?」
メジャーリーグを揺るがしているアストロズの“サイン盗み”問題で、超大物が口を開いた。米メディア「USAトゥデイ」は、マリナーズなどで活躍しMLB歴代7位となる630本塁打をマークしたケン・グリフィーJr.氏のコメントを伝えている。
アストロズは世界一となった2017年シーズンに電子機器を使ってサインを盗み、打者に球種を伝えていたとされる。グリフィーJr.氏は「二塁にいてするのであれば問題ない。そのアドバンテージを唯一持っていることが問題だ」と二塁走者が“サイン盗み”を行うことには理解を示したうえで、電子機器を使ったことを問題視している。
さらに「本拠地を置く街を代表しているだけじゃなく、球界を代表しているんだ。野球の公正性を犠牲にしたいのか?」と言及。アストロズにはホセ・アルトゥーベ内野手、アレックス・ブレグマン内野手らMLBを代表するスターが在籍しているが、謝罪の言葉はいまだになし。“球界を代表している”自覚のなさに苦言を呈している。
グリフィーJr.氏は、バリー・ボンズ氏、ホセ・カンセコ氏ら多くの選手がステロイドを使用した1990年代に活躍しながら、不正に手を染めることなく通算630本塁打&2781安打をマーク。その功績は現在でも讃えられ、2016年には当時の史上最高得票率となる99.3%の票を集めて殿堂入りを果たしている。
(Full-Count編集部)