快投の前田健太、指揮官は“苦渋”の交代決断?「完投するのを応援していた」
9回に2ラン浴びるまで完封ペース、ロバーツ監督の信頼回復「素晴らしい登板」
ドジャースの前田健太投手が10日(日本時間11日)、本拠地でのパイレーツ戦で8回1/3を5安打無四球5奪三振2失点と快投し、3勝目(2敗)を飾った。9回にセルベリに2ランを被弾するまで完封ペースだった日本人右腕は、デーブ・ロバーツ監督から「素晴らしい登板」と称賛されている。球団公式ブログ「ドジャー・インサイダー」が報じている。
自身メジャー初の完封勝利が目前に迫っていた。無失点のまま9回のマウンドに立った前田。先頭ハリソンにレフト前ヒットを許すと、続くセルベリに痛恨の2ランを浴びた。マカッチェンからこの日5つ目の三振を奪ったところでロバーツ監督がマウンドへ。完投目前で降板となったが、ダグアウトへ戻る際には本拠地のファンからスタンディングオベーションが沸き起こった。
この日の登板について記事では「ドジャースの一員として最高の先発の1つとなった」と称賛。今季は開幕4試合で防御率8.05まで膨れ上がっていた前田だが、ここ3試合では20回1/3を投げて6失点(自責5)。この間の防御率は2.21で、今季の通算防御率も5.03と改善してきた。
「好投できていなかった理由はフォーシームに頼りすぎたことだと思います。ほとんどのボールが高めだったので、相手の打者に狙われていた」
前田は試合後、通訳を介してこう語ったという。この日は相手のクリント・ハードル監督が「変化球、変化球、変化球」と辟易しながら振り返ったように、変化球主体のピッチングでパイレーツ打線を抑え込んだ。